こんにちは、ゆうすけです。
突然ですが、三脚はVelbonの『UT-43Q』を使っています。小型軽量のトラベル三脚『UT』シリーズですね。
『UT-43Q』は廃番になったため、現行機種は『UT-43 II』という事になります。
『UT-43 II』はローポジションに対応できるようになったみたいですね。
この三脚、かなりコンパクトで良いのですが、付属雲台のシュープレートがVelbon独自のクイックシューになっており、普段K-3 IIに着けているPeak Designのハンドストラップに付いているアルカスイス互換のシューだと取り付ける事ができません。
そこで今回は、UT-43Qの雲台を交換することでアルカスイス互換のシュープレートに対応させてみたいと思います。
VelbonのUT-43シリーズをアルカスイス互換化して使う
やることは簡単で、Velbonに付いている標準の雲台を次のMOMANの雲台(アルカスイス互換対応シュープレートのもの)に交換するだけです。
雲台部分を時計回りに回すと、雲台が三脚から外れます。
外したVelbonの雲台(写真左)を、MOMANの雲台(写真右)に取り替えます。
雲台の裏側を見てみると、Velbonは細ネジ(1/4インチ)、MOMANは太ネジ(3/8インチ)となっています。
三脚側の取り付けネジは細ネジなので、MOMANの雲台側のネジ穴をネジアダプターで『太ネジ』から『細ネジ』に変換する必要があります。
このちっちゃいの↓がネジアダプターです。
雲台側にこれを取り付けます。
ネジアダプターには切り込みが入っているので、コインで簡単に締めることができます。
ちなみにこのネジアダプターを三脚側に付けても結果的には同じなのですが、経験則的に雲台を外す時にネジアダプターが三脚側に残る可能性が高いです。そうなるとネジアダプターが外しづらい(切れ込みが無いため)ので、雲台側に付ける事をオススメします。
ネジアダプターを雲台に付け終わったら、三脚にクルクル時計回りに回して取り付けます。
完成です。
これでアルカスイス互換シューが使えるようになりました。
今回の記事のメインはこれで終了なのですが、雲台を選ぶ時にちょっとしたポイントがあります。
このUTシリーズはコンパクトに収納できるのがウリになっています。三脚と雲台の接続部分は通常の細ネジなので、どんな雲台でも取り付けられるのですが、できれば雲台のストッパーなどコントロール部が三脚の脚に干渉しない形のものを選びたいところです。
三脚を折りたたんだ状態で下から見ると、標準の自由雲台(QHD-U4Q)は、コントロール部が120°の等間隔になっており、折りたたんだ三脚の脚と干渉しないようになっています。
よく見るとプレート部分にも三脚の形に沿って丸く切り込みが入っており、きっちり収納できるようになっています。
このVelbon付属の雲台同様、コントロール部が等間隔になっているものが理想なのですが、意外とそういう自由雲台って無いんですね。
ジッツォの自由雲台なんかは等間隔のようですが、かなりお高めです。
私がこの三脚を購入したときは無かったと思うのですが、Velbonからもアルカスイス互換の自由雲台が発売されているので、予算が合えば一番の選択肢になりそうです。
あとはここらへんもまぁまぁ等間隔っぽい。
後述しますが、NOMANの雲台と同様、完全な等間隔ではなさそうなのと、ハンドルが干渉する可能性がありそうです。
説明文で「コントロール部の間隔は120°です」みたいに書いてあることは無いので、写真から判断するしかありません。
また、雲台は精度が求められるものなので、安いものは安いなりの理由がある可能性があります。しっかりリサーチしてから買いましょう。
私は色々調べた結果、機能と価格のバランスからMOMANの自由雲台を選びました。
これは三脚とのセット商品なのですが、これはこれで三脚としてかなり剛性感があり、しっかりした作りになってます。
NOMANの雲台を三脚に取り付けて上から見たところ。
完全な等間隔ではないので、折りたたんだ時に多少三脚に干渉します。
まぁ多少不格好ではありますが、許容範囲かなと思ってます。
横から見るとこんな感じ。
ちょっと収まり悪いですが、ケースに入れたら気になりません。
太ネジ→細ネジアダプターが三脚から取れなくなった時の外し方
先ほどお話ししたとおり、たまにネジアダプターが三脚側に残ってしまって取れなくなる時があります。
一生雲台を取り替えないのであればそれでも良いのですが、たまに元に戻したくなることもあると思うので、その時の対処方法をお伝えしておきます。
これまた単純なのですが、厚手の布を噛ましてプライヤーで回す。それだけです。私も何回か調べたことがあるのですが、大体「ネジが潰れること覚悟でペンチで回せ」とか「ゴムでぐるぐるまきにしてプライヤーで回せ」とか、そんな感じです。
私的には厚手の布(フェルトとか)を推しておきます。
少し動けばあとは手で回せます。
最初の引っ掛かりさえ超えればスルスル外れます。万一ネジ山が潰れてしまっても良いように、ネジアダプターは複数持っておくと安心かもしれません。
まとめ:VelbonのUT-43シリーズをアルカスイス互換化して使う【雲台交換】
これで無事、Peak Designのクラッチを付けたままでも三脚が使えるようになりました。
Velbonのクイックシューもカチッとハマって便利ではあるんですが、個人的にクラッチがかなり気に入っているので、ハンドストラップ側を変更するという選択肢はありませんでした。
今回の記事ではUT-43シリーズを例にお話しましたが、三脚は基本的に全部同じなので、アルカスイス互換のシュープレートを使いたいという理由以外でも、気になる雲台があれば変更してみると良いと思います。
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