こんにちは、ゆうすけです。
私の趣味は写真を撮る事で、現像にはAdobeのLightroomを使用しています。その際に外付けHDDからカタログを読み込んでいるのですが、ポータブルHDDを使っていた事もあり、バックアップの面などで若干の不安を感じていました。
そんな時、ちょうど良いタイミングでAmazonのセールをやっていたので、新しくSeagateのIronWolfという内蔵HDDを購入してみました。
信頼性については使い続けないとわからない部分ではあるのですが、調べてみると我ながら良い選択をしたと思えるものだったので、『Seagate IronWolf』の私なりのオススメポイントをご紹介したいと思います。
(追記)2020年8月現在、購入から約1年ほど経過しましたが、全く問題無く使えております。
MacBook Proに内蔵HDDは使えるの?
まず最初にこの記事のタイトルにある矛盾を解消しておきたいと思います。
Macbook ProはノートPCであり、HDDの増設などは基本的には不可能です。それにもかかわらず『内蔵HDD』とはどういう事?と思われるかもしれませんが、実は内蔵HDDを外付けHDDとして使う方法があるのです。
それがHDDスタンドを使用する方法です。
この『HDDスタンド』に内蔵HDDを差し、MacBookと接続する事でHDDスタンドに差した内蔵HDDを外付けHDDとして使う事ができるようになります。
Seagate IronWolfのオススメポイント
さて、これでMacBook Proの内蔵HDDとして使用できるようになった『SeagateのIronWolf』ですが、私が使って(調べて)みて感じた良いと思った点についてまとめます。
1. 信頼性が高い
冒頭にも書いたとおり、信頼性は実際に使い続けないとわからない部分ではあるのですが、『IronWolf』という製品は高耐久性ドライブを売りにしており、製品紹介の文章を鵜呑みにするのであれば、高い信頼性を持っているという事が伺いしれます。
この『IronWolf』はNAS用のHDDという位置づけであり、24時間365日稼働させ続ける必要があるNAS用HDDは、信頼性の高さがとても重要になります。そんなNAS向けの製品であるIronWolfですから、普通のHDDとして使う分にも高い信頼性を発揮してくれるのでは、と期待しています。
2. MTBF(平均故障間隔)100万時間
MTBFというのは平均故障間隔の事です。
ハードウエアが故障してから次に故障するまでの間隔(あるいは新品のハードウエアの使用開始から故障するまでの間隔)の平均を指します。
ディスクの故障確率・寿命平均(MTBF 平均故障間隔)
100万時間というと、約41,666日。年換算だと約114年となり、「114年間も故障しないのかぁ」と思ってしまいそうですが、実際はそうでは無いようです。詳しくは上記のサイトを確認してほしいのですが、MTBFが100万時間の場合、『100台稼働させていれば、1年ちょっとでその内1台が故障する』という計算になります。
Seageteの場合は『1,000台/1,000時間』でテストしているようです。
我々は、ひとつの製品を出すために、本当に要求仕様を満たしているか実際に1000時間/1000台動作させる『ReliabilityDemonstrationTest』(信頼性実証試験)を行ない、不良率がスペックで保証している0.7%に入っているかどうかなどを見ています。
https://ascii.jp/elem/000/001/694/1694073/
運悪く自分が持っているHDDが故障してしまうという可能性ももちろんあるのですが、IronWolfには3年間という製品保証期間も付いており、それだけ耐久性や信頼性に自信を持っているという現れだと思います。
3. 価格が手頃
すごい安いというわけでも無いんですが、それでも2TBモデルの場合、1万円以下で購入する事ができます。同じSeagateの製品で『BarraCuda』という、NASでは無い通常のHDDもあり、こちらはIronWolfよりも数千円安いのですが、逆に数千円出せば信頼性の高いものが買えるという事で、IronWolfの方がコスパが高いんじゃないかと思ってます。
ちなみにSeagateのHDDは、Amazonのセールの時に安くなる事が多いので、安く購入したい方はAmazonのセールを狙ってみてください。(私も冒頭に書いたとおり、Amazonのセールで購入しました)
Amazonの『Seagate IronWolf』のページはコチラ
WDのポータブルHDDとの速度比較
信頼性はわかったので、今まで使用していたWDのポータブルHDDとの速度比較も行ってみます。
速度比較には『Blackmagic Disk Speed Test』を使いました。
WD My Passport 2TB
まずはいつ買ったか忘れた『WD My Passport』です。IronWolfの購入を機にファイルシステムをAPFSでフォーマットして、バックアップ用になりました。
ちなみに今回はAPFSでフォーマットを行いましたが、Time Machineを使用する場合は、APFSフォーマットは使えないようなので、気をつけてください。
重要: HFS+ またはAPFSフォーマットのディスクからHFS+ ディスクへのバックアップはできますが、Time MachineでAPFSフォーマットのディスクにバックアップを作成することはできません。APFSとしてフォーマットされたバックアップディスクを選択すると、Time MachineではHFS+として再フォーマットします。
MacのTime Machineに使用できるディスクの種類
書き込み74.3MB/s、読み込み79.8MB/sでした。USB3.0なので、もう少し速くても良い気がしますが、こんなものなのでしょう。
WD Elements Portable 3TB
次に同じくWestern Digitalの『WD Elements Portable』で、2017年にバックアップのために購入しました。
書き込み34.2MB/s、読み込み44.0MB/sと妙に遅いです。前述の古い『WD My Passport』に負けてしまいました。まぁ同じUSB3.0接続なので、同じくらいのスピードかなと思っていたのですが、まさか遅いとは…。
ただ、このHDのファイルシステムはHFS+(ジャーナリング)になっており、もしかすると『WD My Passport』はフォーマットした際のファイルシステムをAPFSにしたのが効いているのかもしれません。
Apple File System (APFS) は、Appleが開発したmacOS、iOS、tvOSおよびwatchOS 向け[1]のファイルシステムである[2][3]。これらのOSで使われてきたHFS+ (Mac OS 拡張フォーマットとも呼ばれる) の根本的な問題を解決することを目的としている。APFSは フラッシュメモリおよびSSDに最適化されており、暗号化に重点を置いている[4][5]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_File_System
WD Elements PortableはもちろんSSDでは無いのですが、HDDでも効果はあるのかな?と。
Seagate IronWolf 2TB
そして最後に登場するのが、今回新たに購入した『Seagate IronWolf』です。
書き込み125.2MB/s、読み込み145.5MB/sでした。高耐久性でこれくらいのスピードであれば、納得できますね。
おまけ:MacBook Proの内蔵SSDは?
おまけでMacBook Proの内蔵SSDでも計測してみました。
書き込み1844.8MB/s、読み込み1525.8MB/sと、HDDの10倍以上の差が出ました。やはり段違いに速いですね。動画やるならSSD一択ぽいです。
WDのポータブルHDDとの速度比較まとめ
書き込み | 読み込み | |
WD My Passport(APFS) | 74.3MB/s | 79.8MB/s |
WD Elements Portable(HFS+) | 34.2MB/s | 44.0MB/s |
Seagate IronWolf(APFS) | 125.2MB/s | 145.5MB/s |
MacBook Pro内蔵SSD(APFS) | 1844.8MB/s | 1525.8MB/s |
全体を眺めてみて、まぁ順当な結果かなと思います。外部接続のHDDの中では、IronWolfが一番速い結果になりました。
まとめ:Macbookの外付けHDDにはSeagateの内蔵HDD『IronWolf』がオススメ!
最後は図らずもMacbook Proの内蔵SSDの速さが際立つ結果になってしまいましたが、容量の面ではまだまだHDDが必要な場面も多いです。
そんな中でSeagateのIronWolfは、信頼性とコスパを天秤にかけた場合、選択肢の上位に来ても良い存在なんじゃないかと個人的には思っています。HDDスタンドでの運用となるため、外に持ち出すような事はできませんが、主に室内で使用するという事であれば、検討する価値はあると思います。
(追記)1年ほど使用して信頼性に確信が持てたので、もう一台『IronWolf』を買い足しました。
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