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栃木の地下神殿、大谷資料館へ。宇都宮からバスで30分【冬のカメラ旅】

こんにちは、新型コロナで引きこもり気味のゆうすけです。

なかなか旅行ができないので、今回は以前訪れた栃木旅行の回想で記事を書いてみようと思います。

週末を利用した一泊二日の栃木へのプチカメラ旅。
(私は写真を撮るのが趣味なんです。)

初日はまず、栃木の地下神殿『大谷資料館』に向かいました。栃木観光と言えば日光を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここも普段見られないような幻想的な景色が広がる場所なので、今後栃木に行かれるという方がいれば是非参考にしてみてください。

栃木の地下神殿『大谷資料館』

(PENTAX K-3 II / 16mm, 1/13sec, f/3.5, ISO-800)

栃木には地下神殿があります。

とは言っても本当の地下神殿では無く、大谷石という石の地下採掘場の跡で、地下の広大な敷地のソリッドな岩面が光に照らされ、幻想的な景色が広がります。

栃木の地下神殿『大谷資料館』とは?幻想的な写真も撮影可能です

大谷資料館の周辺地図の写真
大谷資料館の周辺地図

この栃木の地下神殿とも言われれる場所は、大谷おおや資料館という展示施設になります。

大谷資料館とは、栃木県の大谷町付近一帯から採掘される『大谷石』を採掘していた地下採掘場跡を利用した巨大地下空間で、現在はPV撮影やコンサートなどが開かれるイベントスペースとしても利用されているようです。

大谷資料館の概要

所在地〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909
電話番号TEL. 028-652-1232
FAX.028-652-0010
開館時間4月~11月→9:00〜17:00(最終入館 16:30まで)
12月~3月→9:30〜16:30(最終入館 16:00まで)
休館日4月~11月→無休
12月~3月→毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館)
年末・年始(12月26日~1月1日)→休館
料金大人:800円
子供:400円(小・中学生)

詳細は大谷資料館のWebサイトをご確認ください。

大谷資料館 - 大谷石の歴史と巨大地下空間
石の町「大谷」大谷石に育まれ発展した大谷。現在では、大谷石採掘も手堀りから機械堀りへとなり、昔と大きく変わってきています。この変わり行く大谷石採掘の姿を、手堀り時代と機械化になった現在の道具などを通して展示しております。また、地下30mの「大谷石地下採掘場跡」は、野球場が1っ入ってしまう程の巨大な地下空間で、古代ローマ...

大谷資料館へのアクセス方法

電車などは通っていないので、自家用車か路線バスで行くことになります。

高速道路からのアクセス
東北自動車道 鹿沼I/Cから車で約20分(13km)宇都宮I/Cから車で約12分(8km)
北関東自動車道 宇都宮/上三川I/Cから車で約40分(20km) 壬生I/Cから車で約30分(18km)

路線バスの経路
JR宇都宮駅西口6番乗場から大谷・立岩行きに乗車し約30分。
東武宇都宮駅からは、東武駅前バス停で大谷・立岩行きに乗車し約20分。
資料館入口で下車して、徒歩約5分です。
路線バスをご利用のお客様には、大谷観光一日乗車券がお薦めです。各種割引や路線内乗り降り自由なお得なチケットになります。お求めは、関東自動車JR宇都宮駅前定期券センターか、宇都宮東武ホテルグランデのフロントになります。

http://www.oya909.co.jp/access/

私達はJR宇都宮駅からバスで行きました。

アクセス方法にもある通り、宇都宮から30分ほどで着きます。そんなに街中から遠くは無いのですが、この『大谷資料館』の周辺は自然の中という感じで雰囲気がガラッと変わります。

駐車場から既に見慣れない不思議な景色

(PENTAX K-3 II / 53mm, 1/50sec, f/9, ISO-100)

バスを降りたら、駐車場の脇を通って大谷資料館に向かうのですが、その周辺が既に採石場独特?の雰囲気で、見慣れない景色が広がっています。特撮ヒーローの撮影にも使えそうな感じです。

自販機にも石のラッピングがされていたりして遊び心が利いています。

大谷資料館の自動販売機の写真
小技が利いた自販機

道路脇にはあまり見ない詰まれ方をした石塀がありました。

石塀の写真
整然と積まれた石塀

その向かい側にも同じ様に積まれた石塀がありました。

石塀の写真
反対側は時代を感じさせる石塀

こっちは採掘された時代のせいなのか、なんだかゴロゴロしてます。ここで採掘された大谷石が使われているんでしょうか。

大谷資料館の建物の前にも観光バス向けの駐車場があります。すぐ近くまで行ける場所に崖があったので、下から見上げてみました。

駐車場横の崖を下から見上げた写真
崖を下から見上げる

石がキッチリ直線に切り取られていて、見るからに加工がしやすそうです。横一文字に入ったスリットが特徴的な岩肌ですが、なぜこのスリットを入れたのかは謎です。

大谷資料館の内部はまさに地下神殿

大谷資料館の建物の写真
この建物から地下へ入ります

大谷資料館の建物の中に入り、チケットを購入し地下へ。

ちなみに地下なので、結構寒くて冬場は上着必須です。(というか冬の栃木は普通に寒い)地下の温度は一定して低めなので、夏でも羽織るものがあった方が良いかもしれません。

地下へ続く階段の写真
先が見えない分期待が高まります

ひんやりした階段の通路を抜けると、そこには広大な空間が広がっています。

地下採掘場の広大な空間の写真
地下採掘場の広大な空間

ここから更に階段を下ります。

通路の途中には手掘り時代の再現人形もありました。

手掘り時代の再現人形の写真
手掘り時代の再現人形

この写真の下に見える石を手で掘っていたらしいです。これくらいの大きさの石を採掘するのに、つるはしを4,000回も振る必要があったとか。石を手で掘るってなかなか想像つかないです。

更に少し進むと、上から薄っすらと外の光が差し込んでいる場所がありました。

竪穴の写真
わかりづらいですが、これ↑天井を見上げたところです

明かり取りとか空気穴とか、その類だと思います。ただ明かり取りにしてはちょっと暗いような気もします。

大谷資料館はイベントスペースとして使用されているという事もあり、アートの展示も数多くありました。

假屋崎省吾さんの作品の写真
華道家の假屋崎省吾さんの作品
假屋崎省吾さんの作品の写真
こちらも假屋崎省吾さんの作品?

先ほどの入り口からしばらく階段を下り、来た道を振り返るとこんな感じ。

栃木の地下神殿『大谷資料館』の写真

右の階段は観光用なので登りやすいですが、手掘り時代は左に見えている階段を使っていたようです。結構高低差ありますが、作業されてる方は落ちたりしなかったのでしょうか。

先ほどの天井以外にも、外の光が差し込む場所がありました。

光の差し込む場所の写真
地下で外の光を見られるとちょっと安心

タイヤの跡なんかもあるので、車で入れるところがあるのでしょう。昔使われていたと思われる梯子等の道具も残されており、独特の雰囲気が流れています。

暗闇の中のはしごの写真
奥の暗闇が想像力を掻き立てます
当時の雰囲気を纏う電球の写真
当時のものっぽい雰囲気を纏う電球(多分LED)

壁の近くを歩いている時にふと横を見ると、なんだか壁面にふわふわなものがついていることに気づきました。

『石の華』の写真
ふわふわした綿っぽい何か

これは『石の華』と言って、大谷石の塩分が乾燥したものらしいです。塩ってことは舐めたらきっとしょっぱいのでしょう。(舐めてませんが)

『石の華』の説明の写真
『石の華』の説明

地下神殿の雰囲気を堪能したので、上に戻りましょう。写真の右上の明るくなっているところが地下への出入り口に繋がっています。

地下採掘場への出入り口の写真

地下の採掘場を見た後は、併設されている展示スペースも見学しました。

大谷石の採石の道具などが展示された展示スペース

展示スペースの写真

ここでは手掘り時代の道具や、大谷石の特徴などを学ぶことができ、私達が行った時も、結構多くの人が熱心に展示品を見ていました。そんなに大きなスペースではありませんが、手掘り時代の大変さなどを感じることができます。

普段興味が無くても、現場に行くとなんだか勉強した気になるのが実際に行く良いところですね。

見学後は、併設されたOYA MUSEUM ROCKSIDE MARKETへ

OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKETのガレットの写真
OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKETの名物ガレット

大谷資料館の隣にはオシャレな『OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET』というカフェが併設されており、売っているものもガレットやジェラートなど、洒落たものが多いです。2016年にリニューアルオープンしたらしく、採掘場のイメージを変えようという心意気が感じられます。

店内の窓からは周辺の岩肌を眺めることもできるので、切り立った不思議な崖の景色を見ながらくつろぐのも良いですね。

カフェから外を見た写真
この日は天気が良く、岸壁のエッジがより際立って見えました

大谷資料館はこんな風に撮影すると良いかも?

一応『冬のカメラ旅』と称した記事なので、大谷資料館で撮影後の自分なりの反省点とオススメの撮影方法をまとめておきます。

大谷資料館は大部分が地下となり、暗い中での撮影になるので、明るいレンズと手ブレに強いカメラの組み合わせがオススメです。今なら7.5段手ブレ補正のオリンパスOM-D E-M1 Mark IIIなんかだと、キレイに撮れるんだろうな〜って感じです。小さい画面で見るだけなら、スマホの方がキレイに撮れるかもしれません。

私の場合は、愛機であるPENTAX K-3 IIとHD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WRの組み合わせで臨みました。旅の途中での撮影は、レンズを何回も交換してられないので、レンズはだいたいこの一本で済ませることが多いです。

K-3 IIは一応ISO 51200の高感度撮影が可能という事にはなってるんですが、そんなISO感度にしたらノイズでザラザラになってしまうので、できるだけ低感度で、でもブレないギリギリ、という感じで撮影しました。今回撮影した写真もISO感度3200のものが結構あります。これでも結構ザラつきますが、手ブレするよりはマシです。

あとはLightroomの画像補正で頑張ります。補正前提なので、Rawで撮影します。

Lightroom補正前

補正前、すっごい暗いです。

Lightroom補正前の写真
Lightroom補正前(PENTAX K-3 II / 16mm, 1/13sec, f/3.5, ISO-800)

目で見た実際の現場はもうちょい明るかったので、明るく補正してみます。

Lightroom補正後

色補正に加え、レンズ補正も行います。画像補正は肯定派なので、バンバンやっちゃいます。

Lightroom補正後の写真
Lightroom補正後(PENTAX K-3 II / 16mm, 1/13sec, f/3.5, ISO-800)

写真を見返してみると、やっぱりブレが結構あったので、ISO AUTOの調整範囲を6400にしても良かったかなと思います。それと他の方が撮影した写真を検索してみると、地面が湿っている状態のものがあり、光が反射してより幻想的に写っていました。どういう条件でそうなるのかはわからないのですが、朝とかに行ったら良いのかも?と思いました。

撮影の際の注意点

ちなみに公式Webサイトに記載がありますが、三脚などの器具を使用した撮影は禁止されています。手摺りなどに固定しての撮影も禁止されているようなので、ゴリラポッドのようなものも原則NGっぽいですね。

※許可なく2時間以上にわたる撮影と、三脚・一脚や自撮り棒など撮影用器具等を使用した撮影や、階段・踊り場・狭い通路などでの立ち止まっての撮影及びカメラを床や手摺りなどに固定しての撮影は、一般のお客様から迷惑行為のご指摘が多いため禁止とさせていただきます。
更に、モデル立ちしての撮影等や、人形や小道具などを使用した撮影と、コスプレや奇抜な衣装等を着ての撮影も有料となりますので、申請して許可が必要となります。
なお、当館で撮影した映像を無断で商業目的に使用する事はできません。お客様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

http://www.oya909.co.jp/access/

これらの点は気をつけて撮影を楽しんでください。

まとめ:栃木の地下神殿、大谷資料館へ。宇都宮からバスで30分【冬のカメラ旅】

(PENTAX K-3 II / 35mm, 1/500sec, f/4.5, ISO-400)

私は栃木と言えば日光東照宮くらいで、大谷資料館のことは知らなかったのですが、実際に行ってみると、とても良いところでした。観光地って行ったことが無くても、なんとなくイメージくらいはできるものだと思いますが、大谷資料館のような非日常感を味わえるところはなかなかありません。

宇都宮駅からもそんなに遠くなく、周りには大谷寺という観光スポットもあるので、栃木に行かれる方は是非行ってみてください!

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